コンサドーレ札幌が、29日に札幌ドームで行われる今季ホーム最終戦(対横浜FC)で、クラブ史上初めて下部組織の選手、スタッフも参加してのサンクスウオークを実施する。昇格は逃したが、U―18所属のMF古田寛幸(18)がトップチームのレギュラーを獲得するなど、若い世代の収穫も多かった。育成組織も含めたクラブ一丸での再起を目指す決意を、ホーム最終戦で示す構えだ。

 「オールコンサドーレ」での出直しを、サポーターに誓う。矢萩竹美社長(59)は今年のサンクスウオークについて「下部組織も含めて、すべてが“コンサドーレ”というアピールの意味を込めて行いたい」と明かした。今季は古田がU―18所属の現役高校生ながらトップチームのレギュラーに定着。U―15からもMF神田夢実、堀米悠斗(ともに15)がU―16日本代表に選出されるなど、下部組織の活躍が目立った。04年から始めた5段階計画の収穫もあっただけに、来季へ向けた各年代のさらなる結束を強調する。

 トップチームは監督、スタッフ、選手(古田含む)計32人。U―18は41人、U―15が61人、旭川U―15が49人、U―12が50人と、全員出席ならば総勢233人が勢ぞろいする。「来年につながるメッセージを発信できれば」と矢萩社長。ニトリのメーンスポンサー撤退など暗い話題もあるが、クラブ一丸となってはい上がるための気持ちを、全員で伝える。【永野高輔】