<ナビスコ杯:浦和1-1磐田>◇31日◇1次リーグB組◇埼玉

 浦和のフォルカー・フィンケ監督(62)は、落胆ぶりを隠せなかった。ブンデス1部ニュルンベルクから新加入したDFスピラノビッチをはじめ、J2水戸から復帰したFW高崎やDF堤ら、今季リーグ戦で控えだった6選手を先発で起用したが、精彩を欠くプレーが続出して辛くも引き分け。戦力の底上げを期待していた指揮官としては「自分も主力級の選手だ、と公式戦で証明してみせなければならなかった。私もがっかりする結果だった」と「不合格」の判断を下さざるを得なかった。

 前半は、パスやクリアボールを相手にさらわれて防戦一方。同13分に自陣でのこぼれ球を磐田MF成岡に押し込まれた。後半からMFポンテを投入して反撃に転じ、ロスタイムにポンテの同点弾で勝ち点1を獲得するのがやっと。フィンケ監督は「あまりにも前半の内容が悪かった」と、力なく話していた。