C大阪は11日、MF香川真司(21)が7月1日付でブンデスリーガ(ドイツ1部)のドルトムントへ完全移籍すると発表した。正式オファーを受け、この日までに仮契約を結んだ。推定年俸は8000万円で複数年契約。10日にW杯日本代表からは落選。悔しさをバネにドイツで成長し、世界の大舞台に立ってみせる。

 香川は練習後、大阪市内で記者会見を行った。「ドルトムントへの完全移籍が決まりました。昔からの夢がかなった。すごく評価してくれ、誠意を感じた。ゴールにこだわってプレーしたい」と緊張の面持ちで語った。ドルトムントは現在リーグ5位の強豪クラブ。来季は欧州杯出場のチャンスがあり、香川がいきなり大舞台に立つ可能性もある。ブンデス得点王、そして将来の欧州CL出場を狙う。ドイツで成長し、14年ブラジルW杯大会に日本のエースとして出場。究極の目標はスペインリーグのバルセロナでプレーすることだ。夢は無限にある。「ただこの移籍が最終地点ではない。もっと大きな舞台に立てるように努力したいし、ドルトムントでしっかり戦力になるようにしたい」と決意を語った。

 12日発表のW杯予備登録のメンバーに選出が有力で、W杯に帯同することも濃厚。15日神戸戦がC大阪でのラストゲームとなる。