札幌は29日、DF趙晟桓(28)が韓国Kリーグの全北現代に完全移籍することで、クラブ間合意に達したことを発表した。30日に韓国に帰国し、全北現代のメディカルチェックを受け、近日中にも正式契約をかわす。

 趙は昨季加入し、主力センターバックとしてリーグ戦36試合に出場。昨年9月23日の岡山戦に出場して以降は左足足底筋膜炎のため戦列を離れていた。その後、2月の熊本キャンプで一度合流を果たすも再度痛みを訴え離脱。腰痛なども併発し約10カ月間、別メニュー調整が続いていた。

 現在はランニングできるまでに復調。札幌での最後の練習となったこの日も雨の中、黙々と約1時間走り込んでいた。札幌のファンにむけ「熱い応援をしてくれるここのファンが好きだった。こういうかたちになって残念。本当にありがとうございました」と話した。

 全北現代は昨季Kリーグを制した強豪で、趙の負傷も考慮しながらも、戦力として札幌側に移籍を打診していた。趙は8月末をメドに実戦復帰を考えているという。