G大阪の日本代表MF遠藤保仁(30)が、平和への誓いを立てた。7日のアウェー広島戦に向け、6日は大阪・万博練習場での最終調整後に、敵地へ移動した。偶然にもこの日は、広島の被爆から65年目。遠藤は世界平和を願い「サッカーを通じて、世界の人々が幸せになるようにしたい」と宣言。今季初の3連勝がかかる一戦で、感動を伝えるプレーをすることを約束した。

 遠藤

 おばあちゃんから(戦争の悲惨さを)聞いていますから。一番の思いは世界が平和になってもらいたい。外国ではサッカー選手が人種差別をなくす運動をしたり、サッカーを通じていろいろな活動をしている。世界の人々が幸せになれるように、ボクもサッカーで訴えていければいい。

 海外では元ポルトガル代表MFフィーゴや元フランス代表MFジダンらが、恵まれない子供を救うチャリティーマッチをしていた。遠藤自身も寄付を検討したこともある。

 広島に勝てば今季初の3連勝で5位浮上の可能性がある。広島には02年の西野監督就任後はリーグ戦で8勝4分けと不敗。遠藤は「これ以上、上位陣と離されたくない。しっかり勝ち点を取りたい」と宣言。被爆地広島で、遠藤が勇気を与える試合を繰り広げる。【益子浩一】