けが人続出の浦和が、ユース所属のFW矢島倫太郎(17)を2種登録し、10日Jリーグに受理された。12日の東京戦(味スタ)から出場できる。FW田中が右肩脱臼から練習復帰したが東京戦の出場は難しく、FWエスクデロも右太もも肉離れ。台所事情は厳しく緊急措置をとった形だ。

 MF鈴木、山田直ら主力の相次ぐ負傷離脱で、矢島はすでに5日の天皇杯(高校生チームも参加できるため出場OK)で、ベンチ入りしていた。来季トップチーム昇格はなく、本人も大学進学を目指している。それでもクラブは、夏休みの間に練習参加させ、着実に成長を促した。矢島は「話を聞いたときはうれしかった。ドリブルといった持ち味が認められたんだと思う」と喜びを表した。

 A代表に招集されていたMF細貝、サヌ、DFスピラノビッチが合流したが、両外国人は長距離移動もあり、東京戦の出場は微妙。浦和はメンバーを確保するのもぎりぎりの状態で、矢島がJデビューを果たす可能性は十分にありそうだ。