<J1:清水3-0山形>◇第27節◇23日◇NDスタ

 山形は清水より3本多い10本のシュートを放ちながら無得点。相手にはしっかり決められて0-3の完敗、2戦連続の完封負けとなった。

 ちぐはぐな展開だった。前半4分、今季初めてボランチ出場したMF増田誓志(25)のシュートなど、立ち上がりは試合を優位に進めた。だが清水は、元日本代表MF小野を起点にパスをつなぎ始める。同32分、ゴール前の混戦から中途半端なクリアを奪われ、FW枝村に先制弾を浴びた。MF下村が「1発で流れが変わった」と話すように後半に入ってもペースをつかめなかった。

 後半16分には、ドリブル突破してきたFW藤本に追加点を許す。2人がかりのマークも、互いに「お見合い」。同21分、清水DF平岡の退場で数的優位に立ったが、同33分にはMF兵働に2人抜きを許し、これが3点目の契機となった。小林監督は「球際が甘い。2人で行けばいいのに、そこをうまく外された」と悔やんだ。シュート数では10-7でも、スコアは0-3。残留争いが激しさを増す残り7戦を前に、痛い星を落とした。【湯浅知彦】