<J1:大宮2-1山形>◇29節◇6日◇NACK

 大宮が残留争いから1歩抜け出す勝利をもぎ取った。前半ロスタイム、相手の厳しいマークをものともせずFWラファエル(27)が先制すると、同点とされた後半には相手GK前のこぼれ球に途中出場のFW石原直樹(26)が反応し、勝ち越した。ピッチに入って1分でゴールを奪った石原は「自分が入って点を取りたかった」と納得の表情だった。

 山形を大の苦手としていた。J1での対戦は通算1分け2敗で、これまで1ゴールも挙げていなかった。この日も先制点までシュートはゼロ。それでも少ないチャンスをものにし、相手のパワープレーを高い集中力ではね返した。これで14位に浮上。勝ち点31で東京と神戸に2差をつけた。消化が1試合少ないことも有利だ。百戦錬磨のMF藤本は「結果がすべて」と残留争いの心得を話した。

 試合前には鈴木新社長がピッチであいさつした。新体制の門出を勝利で祝福され、試合後は選手に感謝の言葉を述べていた。