「第13回ジュビロ磐田メモリアルマラソン」が7日、磐田市内で行われ磐田の選手が参加した。前日新潟戦に出場したMF岡田や那須がスターターを務め、出番のなかったGK竹重やFW黄ら若手選手が、ランナーとともに走った。史上最多となる5370人が参加した。

 新潟戦で劇的同点弾を決めたFW前田遼一(29)は、ゴール直前でハイタッチでランナーを出迎えた。しかしイベント参加後は、ランナーたちに触発されたのか、1人で大久保グラウンドを走り「1人マラソン」を決行。約40分間、黙々と走り続けた。前田は「体は疲れている。走った方が(疲労回復に)いいのか分からないけど、とりあえずね」と体のケアに余念がない。

 ナビスコ杯決勝で120分間の死闘を演じ、中2日で迎えた新潟戦でもフル出場でロスタイム弾を決めた。「ラッキー」だったと話すが、残りの試合で「前田頼み」の場面は必ず出てくる。14日のアウェー仙台戦から、天皇杯も含めて14日間で5連戦の超過密日程が待ち受ける。それでも前田は「全部勝つつもりでやる」と、日本一に導いた誇りが突き動かす。【栗田成芳】