コンサドーレ札幌が「フィジオセラピスト」と呼ばれる理学療法士の導入を検討していく。チームはオフ明けの10日、札幌・宮の沢で練習を再開したが、けが人が今季最多14人で、参加選手は最少の11人となった。悪天候も考慮し2部練習を1部練習に変更。負傷者が続出した今季の反省から、来季は専門的にリハビリメニューを構築する新ポスト導入も視野に入れる。

 豪雨のこの日、練習に参加したのはGK高原、DF藤山、FW横野ら11人。途中でDF石川が右ふくらはぎを痛め離脱したため、石崎信弘監督(52)以下、スタッフが11人となり選手より多くなった。4対4の戦術練習しかできず、DF藤山は「自分は最後まで休まないでやっていこうと決めているが、これ以上けが人が出るときつい」と本音を明かした。

 この日だけでなく、今季は主力を含めた負傷者が続いたことも低迷の一因となった。クラブでは来季に向け医師とトレーナーの間に立ち、リハビリによる運動機能を最大限に回復させる「フィジオセラピスト」と呼ばれる専門家の招聘(しょうへい)も検討している。「予算の問題もあるが、今季終わってから原因を検証して必要であれば考えたい」と三上強化部長。鹿島やC大阪などJ1クラブには設置しているもので、札幌も医療スタッフのさらなる充実を考えていく。【永野高輔】