来季J2に降格する湘南が、タイからJ1復帰を目指す。来年2月13日にバンコクで行われるタイリーグ杯王者タイ・ポートFCとの親善試合に招待された。移動費、滞在費のほか推定500万円の出場料と賞金も出る。「アゴアシ付き」の海外キャンプで地元クラブと練習試合を行い「賞金稼ぎ」もして帰国予定。資金難に苦しむ湘南が「一石三鳥」の強化作戦で11年シーズンに向かう。

 タイのリーグ杯(日本のナビスコ杯)はトヨタ杯と呼ばれ、優勝ボーナスとしてJクラブとの試合が予定されていた。猛暑のタイでのキャンプはリスクもあるが、タダのキャンプと出場料は年間予算9億円の湘南にとってうれしい話。1週間程度滞在し、タイ・ポートFCとのプレシーズンマッチのほかに近年急速に力をつけている地元クラブと2試合を予定している。

 現在湘南の担当者がタイで細部を調整中。真壁社長は「練習場所などを確認してから正式に契約する。決して多くはない出場料だけど、ウチにとっては大きいから」と話した。