鹿島のACL1次リーグ第2戦、シドニー戦(16日、カシマ)は延期が決まった。また、20日のホーム新潟戦も厳しい状況だ。さらに、カシマスタジアムの被害状況も分かってきた。クラブ広報は「スタジアムの1階と2階をつなぐ階段が崩れ、席の間に亀裂ができた場所もある。安全面を考えれば、しばらく使用するのは無理」と話した。スタッフ約30人がカシマスタジアムに集まり、災害対策本部を設置した。

 鹿嶋市内は断水でトイレ、シャワーは使用不能。前日11日、アウェー清水戦に備えバスで東京駅へ向かった選手たちが鹿嶋に戻ったのは深夜。選手の疲労などを考慮し、13日までオフ、14日集合となった。

 広報によると、岩手に実家があるMF小笠原、宮城が地元のMF遠藤の家族は無事が確認された。大久保総務部担当部長は「少しずつ復旧させていくしかない」。深刻な被害状況の一部が明らかになってきた。