宮沢の「室蘭1号」が窮地を救う。J2札幌は9日、室蘭入江運動公園陸上競技場で戦術練習を行った。石崎監督は左足底腱膜部分断裂で戦線離脱中のMF芳賀に代わり、MF宮沢裕樹(21)を主力組ボランチに抜てき。同競技場で行われる12日横浜FC戦は、地元室蘭大谷高出身の背番号10を3戦ぶりに攻守の要に起き、623日ぶり3連勝につなげる。
年に1度の室蘭開催を盛り上げるのは、この男しかいない。高校まで過ごした思い出の地だが、プロでは無得点。それだけに「いつでもゴール前に入り、得点を狙いたい」と同競技場での初ゴールを誓った。
98年5月2日、8歳の宮沢少年は室蘭でJリーグ札幌対V川崎(現東京V)を観戦。初めて見たカズ(三浦知良)の生フェイントに衝撃を受けた。そのカズも12日の試合でベンチ入りする可能性が高い。「室蘭で対戦するなんて思ってもみなかった。一緒にピッチに立てたら自分を印象づけられるプレーをしたい」。同時出場は09年4月26日横浜FC戦の9分間だけ。地元での初対戦で豪快な1発をたたき込み、キングに自身の存在をアピールする。
試合のポスターでは中山とカズを背後に、最前面で写真が掲載された。石崎監督も「室蘭と言えば(宮沢)裕樹。うまくバランスをとってほしいね」と期待。宮沢がピッチでも大スター2人から主役の座を奪いにいく。【永野高輔】



