<ナビスコ杯:磐田3-0仙台>◇2回戦第2戦◇28日◇ヤマハ
連覇を目指す磐田が8強を決めた。勝つしかない磐田は前半7分にFW前田遼一(29)が先制点、後半には途中出場のMF山本脩斗(26)が2点を挙げて完勝。1勝1分けで勝ち上がり、10月5日の準々決勝はG大阪(長居)と対戦する。
昨年MVPが堅守の相手をあっさりこじ開けた。前半7分。FW山崎がゴール前でキープし、右MF西に展開。ダイレクトで上がったクロスに絶妙なタイミングで相手マークを外した前田が左足で合わせてゴール中央に突き刺した。リーグでは最少失点を誇る仙台守備陣を、理想のサイド攻撃で崩し、待望の先制点を奪った。
エースとしての意地だった。8月2日の練習中に左もも裏を負傷し、約1カ月間戦列を離れた。その間にチームは昨年覇者として臨んだスルガ銀行チャンピオンシップで南米王者を下し、タイトルを獲得。仲間の勇姿をスタンドから見守るしかなかった。リハビリを経て復帰すると、清水との静岡ダービーではいきなりゴール。翌週の広島戦でも得点し、好調を維持している。柳下正明監督(51)も「復帰後は変わらずいいパフォーマンスを見せている」と話していた。
決めるべき人が決めればチームのリズムも生まれる。ハーフタイムに柳下監督は「攻撃は今のままで」と指示。後半17分には先制点をアシストした西に代え、MFジウシーニョを投入し、攻撃的布陣を貫いた。
一方で、失点すれば準々決勝進出が遠のく展開で守備陣が集中を切らさなかった。対磐田戦で12戦10ゴールを挙げている「磐田キラー」の赤嶺に対しては、DF古賀が徹底マーク。「自分のタスクは無失点に抑えること」と話していた通り、相手エースを完全に封じ込んだ。
同36分には交代直後の山本脩が強烈な左足ミドルで追加点。さらに、同41分に再び山本脩がミドルを突き刺し、勝負を決めた。同大会でいまだ負けなしと相性のいい相手に完勝し、2年連続でベスト8進出。攻守の歯車がかみ合い、連覇に向けてまた1歩前進した。【神谷亮磨】



