浦和は20日、ゼリコ・ペトロビッチ監督(45)の解任と、同クラブユース堀孝史監督(44)の監督就任を発表した。

 新監督となった堀氏はこの日の練習から指揮を執った。練習後には「思った以上に選手は明るかった」と話したが、「本当に厳しい状態。残留に向かってひたすらやるだけです」と悲壮感もにじませた。戦術の変化の可能性を聞かれると「勝つ意志を強く持ってやること。バラバラにならずイメージを共有することが大事」と精神面を強調した。就任要請については「(橋本社長から)単刀直入に『やってくれ』と言われました」という。突然の話だったが「即答ではなかったが、自分に何ができるか考え、受けるべきだと考えました」と話した。

 ◆堀孝史(ほり・たかふみ)1967年(昭42)9月10日、神奈川県生まれ。鎌倉高、明大を経て、90年に東芝入り。92年に、J加盟が決まった浦和に加入。FWとしてプレーしたが、後にDFやMFも経験。99年に湘南に移籍し、01年に現役引退。湘南の下部組織コーチを経て、05年から浦和ユースコーチ、07年から同ユース監督を務めている。08年には高円宮杯全日本ユースU-18選手権で同ユースを初優勝に導いた。