清水のMF小野伸二(32)が2日、全治3~4週間と診断された左膝内側側副靱帯(じんたい)損傷の治療のため渡米した。アフシン・ゴトビ監督(47)が04年にコーチをしていたMLSロサンゼルス・ギャラクシーでカイロプラクターを務める清水俊太トレーナー(34)の元で早期復帰を目指す。

 清水トレーナーは、05年から同クラブでデイビッド・ベッカムなどの治療を行うなど、医療スタッフとしてチームに貢献。香港遠征前に来日した際に、小野も治療を受けた経緯があり、ゴトビ監督は「今、俊太さんが来られる状態ではない。伸二が少しでも良い状態でシーズンのスタートを迎えられるように行かせた」と説明した。

 小野は両足首に慢性的な痛みを抱え、さらには昨年のシーズン終盤に左膝を故障。31節以降は出場できずにリーグ戦8試合を欠場した。一方で出場した26試合では6得点1アシストを記録。2年連続で主将を任されるなど、精神的にもチームには欠かせない存在だ。ゴトビ監督は今シーズンを見据えた上で「1試合でも多く試合に出場できるようにしなければならない。昨年のようなことがないように、足首も含めて正しく治すことが必要」と話した。今月11日からの鹿児島キャンプまでには帰国。3月10日の開幕戦に向けて、照準を合わせていく。【前田和哉】