高速ドリブラーが“日本男児”スタイルでピッチを駆け回る。仙台MF関口訓充(26)が、黒い短髪で鹿児島第1次キャンプに臨んでいる。昨年12月に茶色にしていた髪を黒に染め直していたが、12年もそのままキャンプイン。新戦力の加入など例年以上に激しい競争が予想されるシーズンへ向けて、早くも気合をみなぎらせている。

 今年の関口は見た目がおとなしい。まるで新入社員のようにさわやかな、日本人らしい黒い短髪。昨年のキャンプでは金色のメッシュを入れるなど、派手な色の長髪をなびかせて走っていた姿とはだいぶ印象が違う。黒く染めたのは昨年12月だった。本人は「別に気持ちの変化とかじゃないです。髪の色はしょっちゅう変えてますから。ただ、今は髪を短くしてるんで黒もいいかなと思って」と説明。それだけに今後も気分によってカラー変更はありそうだが、当面はこのスタイルを継続する。

 ひと味違う見た目と同様に、自身を取り巻く環境も少し変化している。昨季終盤にFW武藤が関口の定位置だった右サイドハーフで適性を発揮し、ブラジルのパルメイラスからのMFサッコーニ獲得も決定まで秒読み段階。手倉森監督は新外国人補強の狙いについて「2列目の競争を激しくしたい」と明言している。絶対的なレギュラーだった関口も、ポジションを奪いにいくぐらいのがむしゃらさが必要。偶然とはいえ、初々しい外見にはそんな気概がにじみ出ている。

 2日の鹿児島は氷点下まで冷え込んで雪もちらついたが、終始元気いっぱい。盛り上げ役らしく、ミスした選手には年上だろうと笑顔でツッコミを入れまくった。髪の色は地味でも、プレーの輝きは例年以上にしてみせる。【亀山泰宏】