仙台DF角田誠(28)が“鬼”になって日の丸を狙う。昨季リーグ優秀選手に選ばれたボランチは今季、日本代表入りを目標に掲げることを宣言した。移籍2年目のキャンプでは、ひときわ声を張り上げて存在感を発揮。8日からスタートした宮崎・延岡での第2次キャンプも厳しい姿勢でチームを引っ張り、自身は日本サッカー界最高峰の舞台を目指す。

 角田が日本サッカーの高みに挑む。「去年はやっぱり周りの評価も良くて、『代表に入れるんちゃうか』と言ってくれる人もいた。年齢も年齢だし、目指していきたい」。仙台移籍1年目の昨季は、ボランチで再ブレークを果たした。リーグ最少失点を誇った堅守の欠かせない1ピースとなり、リーグ優秀選手にも選出。自分の手応えと周囲の評価が一致し、サッカー選手として純粋な欲が出てきた。

 過去に各世代の代表には選ばれてきたが、それも04年にU-23の候補となったのが最後。「自分の中で何が足りひんかは分かってる。もっと攻撃に絡まないと」と課題を挙げた。弾丸ミドルや強力なヘディングなどすでに武器はある。それらを最大限に生かすべく、攻撃参加にかける運動量を増やす。もちろん「去年レベルの守備はした上での話」と自分のストロングポイントは見失っていない。

 鹿児島での第1次キャンプから、野太い関西弁がピッチに響く場面が目立つ。手倉森監督は「角田がチームを締めてくれている」と目を細める。本人は「自分が若手の時は、上の選手がガンガン言って引き締めていた。そんなに意識はしないけど、上がしっかりせなあかんし、プレーの要求はします」と無自覚ながらも、リーダーシップが出てきた様子。さらに「ヨシ(太田)は褒めれば動くとか、1年やってみんなの特徴も分かってきた。若手に言う時は言い方も気をつけてます」と細やかな心配りを忘れない。厳しさと優しさを併せ持つ中盤の“鬼”が、青いユニホームを奪いにいく。【亀山泰宏】