山本が“必殺仕事人”となって帰ってきた。右太もも肉離れで離脱していた札幌MF山本真希(24)が24日、札幌ドームサブグラウンドでの全体練習に完全合流した。3月31日の清水戦で負傷して以来54日ぶり。明日26日の広島戦(札幌厚別)での戦列復帰を目指す。

 日刊スポーツで募集した新愛称は生田目清隆さん(足寄町=56)の案を採用。時代劇「必殺仕事人」シリーズのキャラクター「鍛冶屋のまさ」に決めた。「自分も大事なところでチームを勝利に導ける“仕事人”になれるように」と意気込んだ。この日の紅白戦は控え組ボランチに入り、的確なサイドチェンジでアピール。今後はチーム最多タイ2得点の必殺“鍛冶屋ミドル”に磨きをかけ、白星奪取に貢献する心づもりだ。

 負傷も糧にする。筋肉系のケガはプロ生活初。4月30日に部分合流も5月2日に再負傷し、当初予定していた大型連休中の復帰は大きくずれ込んだ。調整の難しさをあらためて学び「いい試練。選手としてプラスにしたい」と前を向いた。

 今季は3月17日神戸戦、同24日浦和戦と2戦連発。好調だった次の清水戦で負傷離脱した。さらに寮でテレビ観戦した19日の前節鹿島戦は0-7と大敗した。「何もできなくて悔しかった。早く試合に出たい」。たまった鬱憤(うっぷん)は、ピッチで爆発させる。【永野高輔】