「勝率94%のストライカー」に任せろ!
J2山形のFW山崎雅人(30)が、先発出場が決定的な今日2日のホーム鳥取戦で2試合ぶりのゴールを狙う。04年に横浜でプロ生活をスタートさせて以来、カップ戦を含めて合計33試合でゴールを決めて、そのうち31勝と無類の勝負強さを発揮してきた。通算37ゴール中、不思議とこれまで6月には1点も取ったことがないが、1日の調整後は「来週は京都なんで」と気合十分。地元凱旋(がいせん)に弾みをつける1発を鳥取のネットに突き刺す。
チームを勝利に導くのが点取り屋の仕事だ。プロ9年目の山崎は与えられた使命を全うしてきた。これまで得点を決めた33試合のうち、負けたのはわずか2試合。「確かに負けたイメージはあんまりない。結構勝っている感じはある」。結構…なんてものではない。実に勝率94%。3トップを組む万代、中島も80%を超える勝率を誇るが、それを軽く上回る数字だ。「山崎が決めれば負けることはない」という“定説”を打ち立ててきた。昨年8月に山形に移籍してきてからもゴールをマークした試合は4勝2分け。不敗神話は続いている。
ただ、完全無欠のストライカーにも弱点がある。公式戦が天皇杯の決勝戦しかない1月を除けば、唯一、6月だけは得点を挙げたことがない。水無月(みなづき)ならぬ“点無月”になってしまっている。
だが、ジンクスにひるむほどヤワな男ではない。「それは知らなかった。でも、暑い時期は他の選手が動けない分、『何とかしたい』と思ってやってるから苦手じゃない」とどこ吹く風。現に真夏の8月は通算6ゴール。どの月よりもネットを揺らしてきた。
首位京都と相まみえる前半戦の天王山(9日=西京極)を前に弾みをつける。「目の前の試合が大事やけど、京都戦も出たいんで」と、故郷での一戦には特別な思いを抱く。まずは2試合ぶりの今季5得点目で鳥取を撃破し、勢いに乗って西へ乗り込むつもりだ。鬼門の6月を攻略し、“常勝請負人”としての責務を果たす。【湯浅知彦】



