<J2:徳島2-2山形>◇第32節◇2日◇鳴門大塚
山形は昨季までチームを率いていた小林伸二氏(52)が監督を務める徳島と引き分けた。前半に2失点し、徳島に最終ラインをがっちり固められた。だが、どとうの攻めで反撃。後半30分、途中出場のMF広瀬智靖(22)が今季初得点を挙げると、10分後にはMFブランキーニョのPK弾で何とかドローに持ち込み、4位をキープした。
山形は「小林マジック」をかいくぐり、何とか引き分けに持ち込んだ。2点を追う後半30分、途中出場のMF広瀬が今季初ゴール。試合前に「絶対決める」と豪語した通りに有言実行してみせた。仲間の誕生日にはこっそりプレゼントを用意する心優しい22歳がチームに活力を与え、同時に“魔法”を解いてみせた。
10分後には、DF西河のヘディングシュートを徳島FWキム・ジョンミンが故意に手で妨害。一発退場となった。直後のPKをMFブランキーニョがゴール左に流して同点。「背番号31に思い入れはない。けど『山形の31は自分』だと言われるような活躍をしたい」。山形に移籍後5戦3発。広瀬同様、自分の言葉を現実のものにしつつある。
前半は徳島ペース。それは、ピッチ脇に耳を傾ければ明らかだった。山形ではおなじみとなっていた小林監督の叫び声が聞こえてこない。前日1日、DF小林は「伸二さんの大きい声が聞こえる時は、相手がうまくいっていない時。そういう時間は増やしていきたい」と1つの指標にしていた。静かなピッチサイドが、徳島優位の展開を漂わせた。
2点を失った後は案の定、ボールを保持する時間が続いた。いとも簡単に敵陣深くに攻め込む。その時点で相手は7、8人がゴール前を固める盤石の布陣。だが山形は攻め続けることで局面を打開した。大きな勝ち点1をつかみ、4位をキープした。【湯浅知彦】



