札幌は19日、札幌・宮の沢で戦術練習を行った。石崎信弘監督(54)は3バックを実践。前節15日の柏戦で8戦ぶりにリーグ復帰したMF河合竜二(34)を、センターバックとボランチの両方でテストした。22日大宮戦(札幌厚別)に敗れれば、最短で29日の川崎F戦(等々力)で降格決定の可能性がある。精神的支柱を要の2ポジションで想定し、まず守備を安定。勝って土俵際から脱出する。

 スタートから3バックで臨むとなれば、5月19日鹿島戦以来。DFノースと櫛引、奈良の3人で臨んだが、連係に課題が残り7失点した。今回は中央にコミュニケーション能力の高い河合を置き、バランスを取った。途中でボランチ宮沢と入れ替わることも可能で、河合は「状況を見てうまくスライドできれば」と試合中の変更も示唆。柏戦の後半で試し、上々の結果も出た。“竜二アニキ”のタクトで、8月11日仙台戦以来5試合ぶり勝利を目指す。