<J1:神戸3-3川崎F>◇第30節◇27日◇ホームズ

 神戸は川崎Fと引き分け、J2降格圏脱出に向けて、14位から順位を上げることはできなかった。途中出場のFW都倉賢(26)が後半2度、同点に追いつくゴールを決めたが、これで8試合連続勝ちなし。降格圏の16位G大阪との勝ち点差は3のままで、15位大宮には勝ち点36で並ばれた。

 試合には、ホームゲーム観戦時に高い勝率を誇る三木谷会長も訪れる予定だったが、出張先の欧州から戻るプライベートジェットが不調で飛ばず、帰国できず。試合も前半にFW吉田孝行(35)、DF相馬崇人(30)が負傷交代する予想外の展開を強いられた。

 西野朗監督(57)は「ゲームプランと違う状況の中で、選手たちは最後まで戦い抜き、勝ち点1をつかんだ」と、選手たちの執念をたたえたが、残り4試合は首位広島をはじめ、上位陣との対戦が続くだけに、FW大久保は「どっちにしろヤバイよ。これからはプレッシャーが加わると思う。(神戸は)追う分には強いけど、追われると気持ち的に弱い」と危機感いっぱいだ。