清水のMF河井陽介(23)が、最終ラインからリーグ初得点を狙う。12月1日の最終節大宮戦に向けて調整を行った28日、河井はミニゲームで出場停止のDF吉田豊(22)に代わって右サイドバックに入ると、積極的な攻撃参加から1得点。約1時間半汗を流すと「周りとの連係は問題ない。あとは自分がしっかりやるだけ。ゴールを狙っていきたい」と話した。

 大宮戦でも同位置での先発が有力で、河井は「サイドバックから上がった方がフリーになりやすい」と分析。さらに、前節川崎F戦で絶妙なスルーパスで何度も好機を演出したMF小林大悟(29)の先発も有力で「高い位置を取って、信頼して動きだせば大悟さんからいいボールが来る。チャンスはあると思う」と手応えを口にする。

 チームは現在3連敗中で9位まで後退した。ホームで迎える最終戦は絶対に負けられない。河井は「最後の試合に出場できることに喜びを感じながら、少しでもチームの順位が上がるように貢献したい」。プロ初得点を決めたナビスコ杯札幌戦では、同じ試合でクラブ公式戦最年少得点記録を更新したMF石毛秀樹(18)に話題をさらわれたが、今度こそ主役になる。【前田和哉】