<ACL:浦和1-3全北現代>◇1次リーグF組◇3日◇埼玉

 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の浦和は、ホームで全北現代(韓国)と対戦し敗れた。前半6分に先制するも、チャンスで追加点を奪えずに前半を終えると、後半は一転3失点。1次リーグ折り返しの3試合を終え1勝2敗となった。9日には敵地で全北現代と再度対戦する。

 試合後、ペトロビッチ監督(55)は苦笑いを浮かべながら言った。「こういう試合を負けるのは芸術に近い。すべてを完全に手の内に入れていたつもりが、最終的には何も手に入れられなかった」。全北のファビオ監督でさえ「浦和が早い時間のチャンスを生かせなかったのが勝因」と言った。

 前半は圧倒した。シュート数は8本と相手の3本を上回った。11分にはFW原口元気(21)の左足シュート、その3分後にはMF平川忠亮(33)のクロスからフリーのMFマルシオ・リシャルデス(31)がシュートを放つが、いずれもゴール左へそれた。21分にはマルシオのFKがバーを直撃。指揮官は「ボールがゴールに嫌われたとしか言えない」と首を振ったが、大事にいくあまり試合を決定付ける機会をふいにした。

 チャンスを逃し続けたツケは後半すぐにやってきた。7分にDFのクリアを拾われると、MF李承■にミドルシュートを沈められる。監督が「チャンスを決めきれないとバツが与えられる」と言うように、一気にもろさを露呈した。DF槙野智章(25)は「去年の悪い時のようなサッカーになった」と言えば、DF那須は「決め切れないところで焦りが出てしまった」と話すように立て続けに失点し、よもやの3失点で惨敗した。この後は中2日で6日のJリーグ磐田戦、さらに中2日でアウェーの全北戦が続く。連戦の中での修正力が求められる。【高橋悟史】

 ※■は王ヘンに其