J2札幌MF宮沢裕樹(23)が11日、クラブのJリーグホーム通算300試合目となる次節14日徳島戦(札幌ドーム)でのゴールを誓った。個人として公式戦通算150試合目。同ホームでは通算450ゴールまで3点に迫っており、自らとチームのメモリアルマッチでメモリアル弾を決め、ホーム初勝利に導く。

 おまけたっぷりの試合で節目男が爆発する。この日、札幌・宮の沢でのチーム練習後、背番号10は居残りでクロスからのシュート練習に励んだ。まずはJ本拠300戦目の徳島戦に向け「今季は前でゴールに絡めている。次もしっかり結果につなげたい」と、3月31日G大阪戦以来2試合ぶりのゴールに照準を定めた。

 3発なら同通算450点に到達する。3月10日栃木戦からお預けになっているJ2本拠100勝に向けても「まだホームで勝てていない。多くのファンに申し訳ない。早く勝って、上昇気流に乗せたい」と勝ち点3を約束した。3月24日福岡戦でクラブのリーグ通算900号を決めたメモリアル好きの年男が、今季2度目の節目弾を狙う。

 連敗脱出へのデータ分析も済ませた。この日の練習前、今季7戦を振り返る課題修正ミーティングが行われた。「ブロックはできているが、チームで奪いにいく場面が減り、守備の時間が増えていた。修正点を再確認できた」。全ポジション可能な道産子10番が守備、チャンスメークから得点までフル回転し、3戦ぶり勝利を呼び込む。【永野高輔】