<J1:東京2-0清水>◇第12節◇18日◇味スタ

 今季2度目の連勝を目指してアウェー味スタに乗り込んだ清水は、序盤からプラン通りに試合を進めた。試合前日17日の会見で、アフシン・ゴトビ監督(49)は「東京は個人で状況を変えられる選手が多い。我々は組織を崩さずに戦うことが重要になる」と、守備をポイントに挙げた。

 言葉通り、出場停止明けのDF平岡康裕(26)を中心に全体をコンパクトに保ち、安定した守備を披露。前半終盤に迎えたピンチでは、MF竹内涼(22)やMF河井陽介(23)ら中盤の選手も体を投げ出してゴールを阻止。ゴトビ監督も「ほぼ完璧だ」と、納得の展開で前半を折り返した。

 今季アウェーではここまで5戦負けなし(3勝2分け)。さらに現在は3連勝中と、この堅守から何度も勝ち点3をつかんできた。この日も順調に流れをつかんだかに見えたが、後半8分だった。左サイドを崩され、最後はミドルシュートを決められた。

 後半立ち上がりに先制点を失うと、プランは崩壊した。同16分には、左クロスから1度はGK林彰洋(26)がはじいたボールをFWルーカスに頭で押し込まれ、痛すぎる2点目を失った。頼みの攻撃陣も、FWバレー(31)が1度ゴールを脅かしたぐらいで、好機すら演出できないまま試合が終了。今季アウェー初黒星を喫した。

 これで、中断前最後の試合となるホーム仙台戦を残して順位は11位となった。後半戦の巻き返しにつなぐためにも、仙台戦は必ず勝利で飾りたい。【前田和哉】