清水は21日、今日22日に行われるナビスコ杯横浜戦に向けて、完全非公開で約1時間半の最終調整を行った。練習後、アフシン・ゴトビ監督(49)は「プレーを見てみたい選手がいる」と述べ、MF六平光成(22)とMF藤田息吹(22)ら若手の名前を挙げた。

 右SBで先発が濃厚な藤田はこれまでチャンスに恵まれなかったが、着々と準備を進めてきた。練習後に行ってきたジョギングなどの自主トレで入団当初12%あった体脂肪が、現在は8%に。「体もキレてきて良い練習ができている」と手応えを口にする。

 ボランチかトップ下での先発が濃厚な六平も、これまでに公式戦2試合で、ベンチ入りを経験した。公式戦の雰囲気を間近で感じ、ピッチ上でのイメージを膨らませてきた。「物おじすることはないと思う。前を向いて得点に絡むようなプレーをしたい」と力を込めた。

 3月のホーム開幕戦で、0-5で大敗した横浜は、1次リーグ突破が懸かっているため、MF中村ら主力の先発が有力。ゴトビ監督にアピールする相手として不足はない。2人は「勝ってアピールしたい」と声をそろえる。チームは既に敗退が決定しているが、ただの消化試合にするつもりはない。【前田和哉】