<J1:広島2-1磐田>◇第20節◇10日◇Eスタ

 日本代表の広島MF青山敏弘(27)が先制点を演出し、磐田を下して首位をキープした。前半42分、相手ボールを拾ったMF森崎和からパスを受けると、前方にいたMF石原へとつなぎ、右サイドのMFミキッチが中央にクロス。MF高萩のシュートが相手DFに当たったこぼれ球をFW佐藤が押し込んだ。

 「チームのためにどれだけ泥臭くプレーできるかを考えてプレーした。勝てるなら自分が犠牲になってもいい。これを代表につなげないといけないし、自信を持って代表で自分のプレーを見せつけてきたい」

 豊富な運動量、前線への正確なロングパスとミドル弾が武器。この日も序盤からMF高萩を走らせるロングパスを何度も出し、攻撃の起点となった。後半23分には磐田DF駒野のクロスを、FW前田と競り合って頭でクリア。攻守にわたり献身的な動きをみせた。

 日本代表ザッケローニ監督も個人名を挙げて高く評価する逸材。青山は「自分の名前を言ってもらえるのは本当に光栄ですし、身の引き締まる思い。まだお試し期間かもしれないが、チャレンジ精神を持って、どれだけできるか楽しんできたい」と、熱い思いで代表合宿へと乗り込む。【福岡吉央】