ターンオーバー制で最終決戦に備える。J2札幌が11日、17日のリーグ岐阜戦(長良川)に出場する主力組は、20日の天皇杯甲府戦(うまスタ)には原則同行せずに、24日の最終北九州戦(札幌ドーム)に向け調整させる方針を決めた。残り2戦でプレーオフ圏とは勝ち点3差。岐阜戦の結果次第で、最終戦が大一番になる。天皇杯は、控え組主体で戦い、万全の態勢でプレーオフ争いにかける。

 がけっぷちの戦いが続く札幌だが、神戸討ちで残り2戦での逆転プレーオフ圏入りに光が見えてきた。チームでは17日のアウェー岐阜戦、20日の熊本での天皇杯に向け練習日程を調整。道外ミニ合宿は行わずに18日に1度、札幌に戻ることを決めた。「可能性がある限り、リーグ戦にベストの状態で臨めるように」という財前監督の要望を受け、2組に分けて調整し、主力組の移動負担を軽減する。

 18、19日の練習は、天皇杯組主体の練習となり、リーグ戦組は軽めの調整、またはオフも検討。この日、控え組主体での札大との練習試合に出場したDF小山内は「けが人や累積警告が出るかもしれない。天皇杯もリーグ戦も、どこでもいけるよう準備したい」と気を引き締めた。【永野高輔】