C大阪が、日本代表招集歴のある東京MF長谷川アーリアジャスール(25)の獲得に乗り出していることが17日、分かった。関係者によると、C大阪の来季監督に就任する東京ポポビッチ監督(46)が、高い技術力を持ち、自身が特徴を把握している長谷川の獲得を強く希望しているといい、近日中にも正式オファーを出すとみられる。

 長谷川は今季32試合に出場し5得点。9月にはJリーグ月間MVPを獲得する活躍を見せた。昨年5月のキリンチャレンジ杯アゼルバイジャン戦では、出場こそなかったが日本代表にも招集された。今オフは海外移籍を第1希望としているが、C大阪からのオファーに対しても交渉に応じる姿勢をみせている。

 C大阪は攻撃的MFを務めていた元ブラジル代表MFシンプリシオ、FWエジノ、清水から期限付き移籍していたMF枝村が今季限りで退団。ボランチのMF横山も今季限りでの退団が濃厚だ。東京で指揮したポポビッチ氏とともに、攻撃的MFとボランチをこなせる長谷川を獲得すれば、即効性のある戦力補強となる。Jリーグ参入20周年となる来季、C大阪が初のタイトル獲得を狙う。

 ◆長谷川(はせがわ)アーリアジャスール

 1988年(昭63)10月29日、埼玉県生まれ。横浜ユースから07年横浜入り。12年東京に移籍。J1通算133試合12得点。イラン人の父と日本人の母を持つ。186センチ、75キロ。