J2札幌に新加入したMF菊岡拓朗(28)が8日、札幌市内のクラブ事務所を初めて訪れた。正確なプレースキックとパスでチャンスメークする技巧派MFで、攻撃のキーマンでもあるFW前田俊介(27)の名前を挙げ連係をイメージ。「MK」ラインでの10ゴール10アシストを今季目標に掲げた。

 プロ7年目で自身初のJ1昇格を目指す。08年に法大から水戸入り。163センチと小柄だが順応性が高く、09年から5年連続で30試合以上に出場してきた。クラブを変えてもコンスタントに出場してきたが、念願のJ1は経験がなく「J1でやりたい。そのためにここに来た」と意気込んだ。

 クラブではサイドハーフやボランチでのプレーを期待される。栃木時代の昨季も対戦しており札幌の特長は把握している。中でも11番の名前を挙げ「前田選手はJ2では異色の選手。いいコンビができたらと思っている」と、早くも新たな攻撃パターンを頭に描いた。

 6日まで結婚式のため沖縄に滞在し、中1日で札幌移動。雪道で苦戦し、到着時間が1時間遅れ、クラブスタッフが探索に出た。初日は散々だったが「同じ日本とは思えなかったが、ここでやるしかないと思っているから」と前を向いた。【永野高輔】