J2磐田は、京都との練習試合から一夜明けた6日、鹿児島市の鴨池陸上競技場でフィジカルメニューを中心に調整した。京都戦では主力組が4-0、サブ組も5-1で大勝。シャムスカ監督(48)は始動直後から主力組メンバーを固定しており「最初にチームのベースをつくるに当たり、しっかりした土台が必要。土台がしっかりすることで、他のメンバーが入ったときも簡単に溶け込む状態にしている」と説明する。

 昨季はセンターバックとボランチが頻繁に入れ替わり、選手には「1年通して自分たちのサッカーの形が確立できなかった」との声が多かった。DF駒野友一(32)は「新加入選手のプレースタイルも同じチームでやることで分かってくる。意思統一も早くなっていると思う。練習試合を重ねるごとにチームとしてまとまっていけている」と手応えを口にする。京都戦でも前試合の反省からプレスに行く場所の意思統一を心掛けて奏功し、「みんなが意識を統一してプレッシャーをかけ、ボールが奪えた」と振り返った。

 駒野は親友のMF松井大輔(32)から連日いじられている。チームの雰囲気も明るい。「コーチングスタッフが明るいので、自分たちもメリハリをつけてできている。いい雰囲気でできていると思う」と笑顔だった。【岩田千代巳】