J2磐田は8日、今日9日に行われるJ1浦和との練習試合を前に調整を行った。DF駒野友一(32)が7日午後から腰の違和感で練習を休み、主力組の右サイドバックとして3年目のDF桜内渚(24)の先発が濃厚だ。練習後、出口でシャムスカ監督(48)とすれ違った際は「ナギサ、ガンバリマショウ」と日本語で激励を受けたが、桜内は「目立ったプレーをするのでなく、いつも通り気負いすぎずやろうと思っています」と冷静だ。

 桜内の強みはスタミナ。激しい上下運動も涼しい顔でこなす。「上がっても、ボールを奪われたらすぐに戻れることが強み。自分が上下運動を繰り返せば相手も疲れてくる。そこで勝負したら勝てると思うので果敢にチャレンジしていきたい」。前日7日はFW前田のクロスを頭でゴールに押し込み、ヘッドの強さも持ち味だ。「流れの中やセットプレーでも得点を狙えれば」と意欲を見せる。

 今季は始動前、DF伊野波とともに、トレーナーを付け自主練習に励み、しっかり事前準備をしてキャンプ入りした。「今年は準備をしてきた分、大きい」と振り返る。巡ってきたチャンスをつかみとってみせる。【岩田千代巳】