鹿児島キャンプ中のJ2磐田は9日、指宿市内で浦和と練習試合(前後半90分)を行い、主力組が2-1、サブ組が3-2でそれぞれ逆転勝ちした。主力組の前半は動きが重く、MF山田大記(25)のパスミスからピンチを迎え失点。しかし、後半は前線からのプレスが機能し、FWポポ(35)のクロスから相手オウンゴールが生まれ同点。さらに、腰痛のDF駒野友一(32)に代わって右サイドバックを務めたDF桜内渚(24)がボールを奪ってカウンターを仕掛け、MFフェルジナンド(33)の強烈ミドルで逆転した。守備陣も1点のリードを守り逃げ切った。

 監督の抜てきに応え逆転弾をお膳立てした桜内は「後半は体力勝負になったら勝てると思っていた。サブ組でしっかりやっていたことをしっかり出せたと思う」と笑顔を見せた。これでキャンプ中の練習試合は3連勝となり、シャムスカ監督(48)は「練習試合はあてにならないが、常々、競う時はじゃんけんであっても勝ちにこだわるように言っている。強い相手に、うちの守備陣がよく仕事をした」と話した。エリア内で相手を崩しシュートに持っていく場面が少ない課題は残ったが、同監督は「相手はJ1の優勝争いするチーム。全体的にチームの結果には満足している」と振り返った。【岩田千代巳】