新リーダー中心に開幕4バック最終チェック-。J2札幌DF櫛引一紀(21)が、今日26日の福岡大との練習試合で先発出場する。開幕4バックは櫛引、小山内、松本の3人が確定しており、今回は22日の仙台戦で復帰した上原慎の連係確認を兼ねる。統率役の櫛引にとっては、開幕前最後の実戦。ポジショニング、マークの受け渡し、ライン操縦などの詰めを行う。

 ラストマッチに向け、櫛引は「いい状況で開幕を迎えられるように、しっかり連係を再確認したい」と話した。財前監督は「けが人が出たが、その代わりに若い選手に計算できるメンバーがでてきた」と評価。安定感の出てきた櫛引、小山内のOKラインを中心に、磐田封じの準備をすすめる。

 右サイドバックは、上原慎、前貴の2人に絞られており11年以来、3年ぶりの純国産DFラインでの開幕が確定。櫛引は「意思疎通の問題はまったくない」と言う。さらに23歳松本、21歳櫛引、20歳小山内と年も近く、松本は「普段から話す仲なので連係は取りやすい」と効果を口にした。パウロン、奈良の負傷で始動前の構想と変わったが、22日の仙台戦では新リーダー櫛引を軸に無失点に抑えるなど、順調に熟成されている。

 国産DFでの開幕戦勝利は、06年が最後と遠ざかっている。「磐田は強い相手だが、しっかり相手の特長を頭に入れて臨みたい」と櫛引。大学生相手の実戦だが、しっかり本番をイメージし、磐田を組織で抑える術を詰めていく。【永野高輔】