<J2:札幌1-1山形>◇第2節◇9日◇札幌ド

 山形はアウェーで今季初の勝ち点1を獲得した。札幌に前半20分に先制されたが、Jリーグ通算200試合出場のMFディエゴ(29)が39分に同点ゴールを決め、引き分けた。札幌から9年ぶりの白星は逃したものの攻撃陣の連係が向上。次節16日のホーム開幕岐阜戦に弾みをつけた。

 山形のホットラインがつながった。1点を追う前半39分、右サイドバック山田のパスをゴール前で受けたFW万代が振り向きざまにシュート。これに走り込んだディエゴが反応し、左足ダイレクトでネットを揺らした。

 今季チーム初得点。3年ぶりにJ復帰のディエゴにとって通算200試合目、J2でもジャスト100試合目に決めた記念ゴールだった。「勝てなかったのは惜しいが、アウェーで点を取れたことはうれしい」。10年の京都在籍時以来4年ぶりの1発に少しだけ表情を緩めた。

 開幕前から取り組んできた4-2-3-1システムが機能した。1トップ万代とトップ下のディエゴの連係も形になって現れた。石崎監督は「最初にディフェンスのミスで失点したが、その後は持ち直して良い形でゴールが生まれた。やってきたことが出来るようになってきた」と手応えを口にした。

 16日は岐阜を迎え撃つ。ホーム開幕戦3年連続白星がかかるが、ディエゴは「この勢いを持っていって勝ちたい」。勝ち点3を確実に手に入れる。【佐々木雄高】