<J1:大宮4-0仙台>◇第4節◇23日◇NACK

 大宮が2試合連続の4得点で、スタンドをオレンジ一色に染めた約1万人のサポーターを沸かせた。ゴールラッシュの主役は新加入のMF家長昭博(27)だ。試合開始わずか40秒、利き足とは逆の右足でのクロスでMF渡辺の先制点をアシスト。電光石火の速攻で流れを引き寄せた司令塔は「守備から入ろうと話していたとおり」と胸を張った。

 大宮の応援席に向かって攻めた後半も勢いは止まらない。12分には自ら得たPKで前節川崎F戦に続く2試合連続ゴールを決めた。3分後にもGKとの1対1を冷静に流し込んで2点目。大声援を受けた背番号41は「練習から狙っていた形で点を取れてホッとした」と観客席へ拳を突き上げた。大熊監督も「家長は足元のうまさだけではなく、裏に抜ける怖さもあった」とたたえる活躍だった。

 同じさいたま市内では、同時刻にライバルの浦和がJ初の無観客試合を行った。監督は「サポーターあってのチーム。ピッチ外も含めたクラブ力を上げることが必要」と言った。2得点1アシストの家長も「期待して来てくれる方たちに喜んでもらえるプレーを継続するだけ」と言った。【鹿野雄太】