<J3:福島0-2町田>◇第16節◇15日◇とうスタ

 J3福島はホームで首位の町田に敗れ、初の4連勝を逃した。前半は相手より1本多い6本のシュートを放つなど互角の戦いを演じたが、後半開始5分で2失点。今季2番目に多い1485人のサポーターに勝利を届けることはできなかった。

 福島の初4連勝はならなかった。前半は首位の町田を相手にほぼ互角の展開だった。積極的に仕掛け、ボールを保持しながら攻撃の形を作った。前半17分にゴール前混戦からFW金弘が、19分にはCKからDF清水がヘディングシュート。再三相手ゴールを脅かしたが、得点にはつながらなかった。清水は「決め切りたかった」と唇をかんだ。

 後半の立ち上がりがすべてだった。開始から厳しいプレスをかけてきた相手に対し、主将の石堂は「セカンドボールへの対応や反応が明確にできなかった」。5分間で立て続けに失点し「怒声を飛ばすくらいのことをしなきゃいけないような状況だった」という。その後立て直し、必死の反撃を試みるもゴールが遠かった。

 5月11日の初対戦時は1-0で勝利。首位から連続白星こそ逃したが、栗原監督は試合後「前回より内容が伴ってきている」と手応えも口にした。守りを固め、ほとんどボールを保持できなかった前回に比べ、ゲームの主導権を握る時間ははるかに増えた。久野も「結果は付いてこなかったが、やりたいことはできてきていると思う。次は勝てるようにしたい」。気持ちを切り替えて、次節YS横浜戦に臨む。【成田光季】