J1で12位に低迷する清水のアフシン・ゴトビ監督(50)が解任されたことが29日、分かった。清水は28日に本人へ通達し、練習が再開する今日30日にも正式発表する見込み。後任として、OBで現ユース監督の大榎克己氏(49)が新監督に就任する。

 ゴトビ監督は、韓国代表コーチやイラン代表監督などを経て11年に就任した。3年目まで10、9、9位と振るわず。4年目の今季も、17節を終えて6勝3分け8敗と黒星が先行した。10節鹿島戦の敗戦をきっかけに5試合連続で勝ちなし。ナビスコ杯でも3連勝から一転、3連敗で2年連続の1次リーグ敗退となった。

 W杯ブラジル大会による約2カ月間の中断期間を挟んだが、リーグ再開後も連敗スタート。23日のG大阪戦では後半7分までシュートすら打てずに惨敗した。改善の兆しが見えないことが引き金となり、クラブは解任に向けて動いていた。27日に行われた前節柏戦では8戦ぶりに勝利を挙げたが、関係者は「1試合だけでなく、長期間を見ての判断」と、決断は変わらなかったようだ。

 ◆アフシン・ゴトビ

 1964年2月8日、イラン生まれ。13歳の時に米国へ亡命。米国のカリフォルニア大理学部電気工学科在学の81年から大学生の指導を始める。97、98年に米国代表コーチに抜てきされ、02年日韓W杯では韓国代表コーチを務め4強入り。09年からイラン代表監督に就任。現役時代のプロ経験はなし。家族は夫人。