お得意様相手にゴール量産の糸口をつかむ。清水は、16日に今季2度目の連勝を懸けてアウェー仙台戦(午後7時、ユアスタ)に臨む。トップ下で先発濃厚なMF河井陽介(25)は、13年5月25日の初得点を含め、ここまで記録したリーグ2得点すべてが仙台戦。13日に静岡市内で約2時間の調整を終えると「イメージは良い。終わった後に『仙台キラー』になっていられるように狙ってきますよ」と、不敵に笑った。

 前節徳島戦は、MF村田の決勝点をアシストし、大榎新監督に初勝利を届けた。オフサイド判定で幻に終わったが、自らネットを揺らす場面もあり「全体の動きだしも多くなり、攻撃がスムーズになってきている」との手応えが胸にある。

 一方で1年目から83試合に出場も、わずか2得点。ゴトビ体制時ではサイドバック起用がメーンだったが、新指揮官の就任後はトップ下の起用が続く。河井は「チャンスは確実に増える。その分、結果も出さないと。残り15試合で5点は取りたい」と目標を掲げた。その達成に向けた1歩を仙台戦で刻む。【前田和哉】