<天皇杯:東京2-0松本>◇3回戦◇20日◇味スタ

 東京MF米本拓司(23)が両チームの監督から大絶賛された。日本代表アギーレ監督が視察に訪れた松本戦。前半41分に先制点のきっかけをつくった。左ミドルがバーに直撃して、こぼれ球を拾ったFWエドゥーからFW河野が最後は決めた。「相手が引いていたからミドルを打てればと思っていた。いいところにこぼれてくれた」と23歳の米本は静かに喜んだが、監督たちは黙っていなかった。

 敗れた松本の反町監督は「今日の米本はちょっとスゲーなと思ったよ。ボールを取る力、寄せの速さは化け物。白髪のおじさん(アギーレ監督)も普通なら選ぶだろう」と称賛。一方、東京フィッカデンティ監督は「今夜の米本、平山、太田、高橋は間違いなく(代表の)コントロール下に置いて見続けていくことになる」。その言葉は届いただろうか。