アギーレジャパンにリストアップされている東京FW武藤嘉紀(22)の英才教育が始まった?

 26日、東京・小平市内での練習後、マッシモ・フィッカデンティ監督(46)は浦和戦で2得点を決めるなど、プロ1年目から活躍を見せる武藤について「パワーとスピードがある。FWでもプレーができてのびしろのある選手」と評価をした上で「謙虚さを忘れずに、地に足をつけていくことができれば、もっともっと成長できる」。武藤のさらなる成長を願うからこそ言った。

 浦和戦では日本代表アギーレ監督が視察に訪れる御前試合で結果を残した。既に今季7得点でクラブの新人記録を塗り替えた。メディアからの注目度も急上昇し露出も増える一方。そんな中、フィッカデンティ監督はオフ明け、クラブ内に張り出された浦和戦での活躍を報じる新聞切り抜きを外すよう、クラブスタッフに指示を出したという。

 もっとも武藤のサッカーに対する姿勢は変わっていない。この日も練習後にゴールを片付ける際、反対ゴール側からダッシュで駆け寄った。武藤は「親からもずっと『謙虚さ』が成長するために必要と言われてきた。(注目されて)自分の中で変わることない」とキッパリ。成長曲線を緩めるつもりはない。【栗田成芳】