清水のFW大前元紀(24)が、公式戦5試合連続ゴールを狙う。現在、8月のリーグ仙台戦から公式戦4戦連続得点中で、明日7日の天皇杯4回戦・東京戦(午後7時、味スタ)でゴールを決めれば、昨年にマークした自己最多連続得点記録に並ぶ。5日に非公開で約1時間半の調整を消化した大前は「FWとして(点は)毎試合取りたい」と、いつもと変わらない自然体を貫いた。

 3年ぶりの8強を懸けた一戦は、今季チーム最多9得点のFWノバコビッチ(35)が代表遠征で不在。MF杉山浩太(29)をはじめ、DF陣にも主力を欠く。間違いなく総力戦となる。大榎克己監督(49)は「相手の出方を見て、フォーメーションも変えていかなければならないかもしれない」と想定している。状況に応じたシステム変更の可能性も残るが、大前は「やることは変わらない」と“劣勢”も蹴散らす構えだ。

 東京には、大榎体制初陣で0-4と大敗した。厳しい船出から約1カ月後のタイミングで訪れた“再戦”の時。大前は「チームとして、当時からの変化を感じている。ここで勝てれば、今続けていることが正しいと証明できる。チームを勝たせたい」と語気を強めた。絶好調のエースが、自らのゴールでチームの窮地を救う。【前田和哉】