柏は17日、ネルシーニョ監督(64)が今季限りで退団すると発表した。契約満了によるもので、本人、クラブ相互の了承のもと、延長しないことが決定した。萩原社長と会見に臨んだ同監督は「選手たちは、勝つためには何が必要か理解している。それはどんな状況になっても失われない。だから遠くにいても彼らが勝ち続けることをイメージできるし、心から応援したい」と話した。

 ネルシーニョ監督は、V川崎(現東京V)や名古屋の監督を経て、09年に就任。翌10年にJ2優勝を果たすと、11年には史上初となる昇格初年度でのリーグ制覇を勝ち取った。12年度天皇杯、昨季はナビスコ杯も優勝し、毎年タイトルを獲得してきた。今季は現在勝ち点35の8位とやや不本意な成績だが、クラブ史上最大の功労者の1人といえる。今後については「私はまた日本で仕事がしたいと強く思っている。オファーをすべて聞いて、最善の道を見つけたいと思う」と話しており、争奪戦となる可能性もある。