J2山形MF宮阪政樹(25)が移籍話を封印し、次節ホーム福岡戦(9日)を含む残り3戦でプレーオフ進出を狙う。J1昇格を決めた松本から来季のオファーを受けていることが、5日までに分かった。しかし、宮阪は「まだ天皇杯(準決勝)もあるので試合に集中したい」と話した。

 前節アウェー熊本戦で決勝の直接FKを決めて今季8点目。チーム得点ランク2位で、シーズン自己最多得点を更新中だ。「中盤(ボランチ)でストライカーじゃないので、チームが勝てばいい」と控えめも、得点した試合は今季6勝1分けの負けなし。プロ通算でも14勝1分け1敗と高い勝率を誇る。

 オフ明けのチームはこの日練習を再開。実戦を想定した練習で、宮阪はボランチの定位置でフル出場し、軽快な動きを見せた。今季チームでただ1人、全39試合先発出場中の一方、累積警告3回。残り3戦でプレーオフ進出を狙うチームにとって、司令塔・宮阪の累積4回による出場停止は致命的だ。

 だが宮阪は「消極的なプレーはしたくない。いつも通りに前からプレスをかけたい」と話した。チーム関係者は「J1に上がって残ってくれれば」と昇格と宮阪の残留を願っている。プレーオフ圏6位大分と勝ち点2差。直接対決を終え自力逆転はない。宮阪は「3連勝すれば絶対にいけると信じている。J1に上がることを目指してやる」と言い切った。【佐々木雄高】