J3藤枝は27日、藤枝総合運動公園で、今季の新体制発表を行った。会見には、契約満了に伴って昨季限りで退任した水島武蔵前監督(50)に代わって、ヘッドコーチから昇格した大石篤人監督(38)、DF奈良林寛紀主将(27)、新加入5選手らが出席。今季への意気込みを語った。

 今月15日にS級ライセンスを取得し、会見に臨んだ大石監督は「今季は攻撃でも守備でもどんどん仕掛けていきたい。1分1秒を無駄にせず、前を向いて積極的に攻撃と守備をすることを(コンセプトに)掲げて進めていきたい」と、就任1年目の決意を口にした。

 J3初年度の昨季は、7勝9分け17敗で12チーム中11位に終わった。それでも新指揮官は「選手は良い経験を積み、後半戦では成長も見せてくれた」と、一定の手応えを口にする。

 今季は昨季得点ランキング2位のFW大石治寿(25)ら既存メンバーに加えて、期待の新戦力8人が加わった。大石監督は「新たなエッセンスも加わって楽しみしかない。11位から、後は上がるしかない」。奈良林主将も「今季は優勝を目指して戦っていきたい」と躍進を誓った。

 今後は、2月1日にJ2東京Vと練習試合(掛川・つま恋)を行うなど、3月15日の開幕・福島戦に向けて備える。【前田和哉】