Bミュンヘンに所属するモロッコ代表DFメディ・ベナティアの給与明細が、何者かの手によってインターネット上に公開されてしまった。

 2012年4月にはオーストリア代表DFダビド・アラバも同様の被害にあっていたが、バイエルンではこれで近年2回目。大衆紙「ビルト」によると、今回流出したベナティアの2015年11月の明細書には、同選手の住所をはじめ、銀行口座、健康保険、税金番号など、重要な個人情報のすべてが記されていたという。

 お金にまつわるプライベートの事柄を不正に取得するだけでなく、それをインターネットという誰もが閲覧可能な場所に掲載するという悪質極まりない行為であるため、地元警察も「データ保護法違反の疑いで捜査を開始する」と、事態は刑事事件にまで発展している。

 ところで、この件で舞台となったのは、ドイツをはじめ欧州各国や南米でシェア率90%以上の人気を誇るメッセンジャーアプリ「WhatsApp」。ビルト紙によれば、そこに公開された給与明細を見ると、ベナティアの基本月給は33万3400ユーロ(約4240万円)であったが、これはあくまで“基本給”であるため、出場給や勝利給などは別途追加されることになる。

 同選手は2014-15シーズン夏、スペイン代表MFハビ・マルティネスがひざの前十字じん帯を断裂したため、本来500万ユーロ(約6億5000万円)ほどの市場価値を大幅に上回る3000万ユーロ(約38億円)の移籍金でイタリアのローマから急きょ獲得された。しかしこの1年半は主に筋肉系の負傷に悩まされ、公式戦出場は2464分にとどまっており、今後ファンの間からは「金額と釣り合っていない。完全な補強ミスだ」という批判も巻き起こりそうだ。