アウェーでの苦戦が続く原口元気所属のヘルタが、次節は移動方法を変更し、負の連鎖を遮断する構えだ。

 3月31日、本拠地でのホッフェンハイム戦に1-3で敗れたものの、ヘルタのホーム戦勝率は高く、ここまで10勝1分2敗。しかしそれとは対照的に、敵地では現在6連敗中で、アウェー戦限定の順位表を見ると、ヘルタはなんと下から3番目の16位である。

 同18日、アウェーでのケルン戦に2-4と大敗した後、ヘルタのミヒャエル・プレーツSDは「解決策を見いだすことができれば、(アウェーでも)ポイントを取ることができるだろう。次のアウェー戦は試合の当日に移動するつもりだ。もちろん(アウェーで勝ち点を重ねるためには)それだけでは十分ではないだろう。しかし、当日に移動することで、なんらかの効果を望めるかもしれない」と話していたが、大衆紙「ビルト」によると、4月5日に敵地でのボルシアMG戦を迎えるヘルタが移動に利用するのは、同クラブの選手や監督、関係者らだけで独占できるチャーター便だという。

 もちろん一般客と同じ便を利用すれば、経費は安く抑えられる一方、突発的なストライキ、悪天候、その他さまざまな理由による欠航を受け入れなければならない。しかしチャーター便を利用すれば、自分たちの希望時間に到着が可能となり、また外的要因による欠航の可能性はかなり低くなる。

 基本的にヘルタの面々は、試合前日に現地へ移動し、会場付近のホテルに前泊するのが慣例となっている。つまり試合当日の朝までベルリンに残り、可能な限り選手たちをリラックスさせようという今回の措置は、彼らにとって極めて異例のこと。果たしてこの作戦は、吉と出るか、凶と出るか。