日本代表MF香川真司(26)が、恩人へ感謝のゴールを決めた。勝利したホームのパーダーボルン戦に、トップ下でフル出場。今季限りでの退団を表明したクロップ監督にささげる今季3点目を挙げた。

 「クロップ・チルドレン」香川が、はなむけのゴールを贈った。同監督が今季限りでの退任を発表してから初めての試合。「僕が移籍してきて、欧州で一緒にできて、いろんな経験をさせてくれた。本当に感謝の気持ちでいっぱい」という感情がプレーに乗り移った。

 後半35分、浮き球のパスに抜け出しGKと1対1になると、落ち着いて左足で流し込んだ。かみしめるように何度も右拳を振り上げる姿には、3戦ぶりの今季3点目という事実以上の気持ちが込められていた。独ビルト紙はムヒタリアンやオバメヤンらとともにチーム最高評価の2(1~6で1が最高)をつけた。

 香川は「寂しさはあります。しっかり良い形で締めて終われるようにしたい」。リーグ残り5戦、そして28日準決勝でBミュンヘンと対戦するドイツ杯で、クロップ監督にできる限りの勝利をささげる。